アメリカ旅行や出張の準備で海外eSIMを探し始めると、想像以上に選択肢が多いことに気づきます。同じ「アメリカ向け」でも料金には数倍の開きがあり、容量も期間もサービスごとにばらばら。一覧で並べてみても、どこを見比べれば自分に合うものが見つかるのかが分かりにくいのが正直なところではないでしょうか。
そこでこの記事では、アメリカ向けeSIMを比べるときに押さえておきたい5つの基準を整理します。おすすめを1つに絞り込むのではなく、判断の物差しそのものを持ち帰ってもらうことを目的としています。物差しさえ手元にあれば、どのサービスを前にしても自分で判断できるようになります。
アメリカ向けeSIMは何を基準に比べればいい?

比較サイトを開くと、多くの場合いちばん目立つのは価格です。ただ、価格だけを並べても比較にはなりません。容量も期間も違うものを金額だけで横に並べているケースが多く、安く見えたプランが実は必要な容量に届いていなかった、ということが起こり得るからです。
アメリカ向けの場合、次の5つを順番に確認していくと、条件のそろった比較ができます。
- 料金
総額だけでなく、1日あたりの単価に直して見る - データ容量
旅先での使い方から必要量を逆算する - 回線
現地のどのキャリアに接続するかを確認する - 利用期間
自分の旅程に合う日数が用意されているか - 設定とサポート
出発前に準備を終えられるか
この順番には理由があります。料金と容量は誰でも気にする項目ですが、回線から下は見落とされがちで、しかも現地での快適さに直結します。特にアメリカは国土が広く、移動範囲によって通信環境が大きく変わる国です。上の2つだけで決めてしまうと、現地で「圏外が続く」という思わぬ落とし穴にはまることがあります。
なお比較の前提として、旅行者向けのeSIMは日本で契約している回線とは別物である点も押さえておきましょう。渡航中だけ現地の回線を借りるための一時的な仕組みで、帰国後は元の回線に戻して使い続けることになります。月額契約のような縛りはなく、必要な時に必要な分だけ買う形が基本です。そのため「乗り換え」ではなく「旅程ごとの使い捨て」として考えると、比べるべき項目も見えやすくなります。
【基準1】料金|1日あたりの単価と総額で見る

まずは1日あたりの単価に直す
料金を比べる時は、表示されている総額をそのまま見比べるのではなく、いったん1日あたりの単価に直してから比較するのが基本です。日数の違うプラン同士でも、同じ土俵に乗せられるようになります。
アメリカ向けの無制限プランであれば、1日あたり700円前後からが目安です。渡航先として距離があり、通信コストも高めの地域にあたるため、韓国や台湾といった近距離のアジア圏と比べると水準は上がります。近場の旅行と同じ感覚で予算を見積もっていると、想定より高く感じるかもしれません。
日数と容量で単価は変わる
また、日数が長いプランほど1日あたりの単価は下がっていく傾向があります。1日だけのプランは割高になりやすく、3日、5日、7日と伸びるにつれて1日あたりは緩やかに下がります。3泊の旅行で1日プランを3つ買うより、はじめから3日プランを1つ選ぶほうが安く収まるのが一般的です。
ただし、単価が下がるからといって必要以上に長いプランを選ぶ意味はありません。使い切れなかった分が払い戻されるわけではないので、あくまで旅程に合った日数の中で、単価を見比べるという使い方が正解です。
もうひとつ、容量の違うプラン同士を比べる時のコツもあります。同じ日数でも、容量制のプランと無制限プランでは総額が2倍近く開くことがありますが、ここで「無制限は高い」と早合点しないことです。自分に必要な容量を容量制で買った場合の金額と並べてみると、必要量が多い人ほど無制限との差は縮まっていきます。数字の大小ではなく、自分の使い方に当てはめたうえで比べるのが肝心です。
【基準2】データ容量|使い方から必要量を逆算する

容量は「多いほど安心」と考えたくなりますが、必要量は旅先での過ごし方によって大きく変わります。まずは自分がどちらのタイプに近いかを考えてみてください。
地図と調べ物が中心なら少量でも足りる
移動中にマップを開き、レストランを検索し、メッセージアプリで連絡を取る。この程度の使い方であれば、1日あたり0.5〜1GBほどで収まることが多くなります。数日間の旅行なら、容量制のプランでも十分に対応できる範囲です。
動画とテザリングを使うなら余裕がいる
一方で、移動中に動画を見る、撮った写真や動画をその場でSNSにアップする、同行者にテザリングで分ける、といった使い方をするなら話は変わります。動画視聴は1時間あたり1GB前後を消費することもあり、数日で容量を使い切ってしまいます。この場合は容量を気にせず使える無制限プランのほうが向いています。
特にアメリカでは、配車アプリや地図アプリを使う頻度が日本国内より高くなりがちです。公共交通が発達していない都市も多く、移動のたびにアプリを開くことになるためです。想定より多めに見積もっておくと安心でしょう。
判断に迷う時は、普段の生活での使用量を手がかりにする方法があります。スマートフォンの設定画面からは月間のデータ使用量を確認できるので、その数値を30で割れば1日あたりのおおよその量が分かります。旅行中は地図と検索の利用が増える分、そこから1.5倍程度を見込んでおくと、大きく外すことはありません。
【基準3】回線|どのキャリアに繋がるかで快適さが変わる

差が出るのは都市部より郊外
意外と見落とされやすいのが、この基準です。アメリカにはAT&T、Verizon、T-Mobileという3つの大手キャリアがあり、eSIMサービスはこのいずれか、または複数の回線を借りて提供されています。
都市部にいるかぎり、どの回線でも大きな差は感じにくいでしょう。差が出るのは郊外に出た時です。国立公園やドライブ旅行、都市間の長距離移動では、キャリアによって電波の届く範囲がはっきり分かれます。同じ料金でも、行き先によって使い勝手がまったく違うということが起こり得ます。
どの回線を使うかが明記されているか
そのため、比較の段階ではどの回線を使うのかが明記されているサービスを選ぶことをおすすめします。記載がないサービスは、現地で実際に繋いでみるまで分からないという不確実さを抱えることになります。ニューヨークやロサンゼルスの市内だけを回る旅程ならさほど気にする必要はありませんが、レンタカーで郊外へ出る予定があるなら必ず確認しておきたい項目です。
なお、プランの種類によって接続するキャリアが異なる場合もあります。同じサービス内でも容量制と無制限で回線が変わることがあるため、購入画面で自分が選ぶプランの記載を確認しておくと確実です。
【基準4】利用期間|旅行日数に合うプランがあるか

旅程に合う日数の刻みがあるか
アメリカ向けのeSIMは、3日・5日・7日・10日・15日・30日といった区切りで用意されているのが一般的です。サービスによっては1日から選べるものもあります。ここで確認したいのは、自分の旅程にちょうど合う日数があるかどうかです。
プランの日数は飛び飛びに設定されているため、宿泊数とぴったり一致しないことがよくあります。4泊5日なら5日プランで合いますが、3泊4日のように区切りをまたぐ日程では、ひとつ上の日数を選ぶことになります。旅程が中途半端な日数になる場合は、選択肢の刻みが細かいサービスのほうが無駄が出にくいといえます。
カウント開始と購入後の変更を確かめる
また、期間のカウントは購入した瞬間ではなく、eSIMを有効化した時点から始まるのが一般的です。出発前に設定だけ済ませておいても、すぐに日数が減り始めるわけではありません。ただし日本を利用対象に含む周遊プランの場合は、日本で設定した時点から始まってしまうことがあるため、購入前に条件を確かめておきましょう。
あわせて確認しておきたいのが、購入後の変更可否です。プランの変更や容量の追加に対応していないサービスは少なくありません。足りなくなったら買い直すことになり、結果的に割高になります。だからこそ、購入前に日数と容量を見極めておく意味があるわけです。
延長への対応可否も、あわせて見ておきたい項目です。現地で日程が変わる可能性のある出張などでは、追加が必要になった時の手間が変わってきます。ただし通信が切れた状態では購入手続き自体が難しくなるため、延長できるサービスであっても、最初から余裕をもった日数を選んでおくほうが確実です。
【基準5】設定とサポート|出発前に完了できるか

最後の基準は、準備のしやすさです。どれだけ条件が良くても、設定でつまずいて現地で使えなければ意味がありません。
確認したいのは、出発前に設定まで終えられるかどうかです。購入からQRコードが届くまでの時間が短ければ、出発直前でも間に合います。決済後まもなくメールで届くサービスであれば、当日の購入でも設定は可能です。とはいえ端末が対応していなかった場合に打つ手がなくなるので、前日までに済ませておくのが安全でしょう。
一般的な準備の流れは次のとおりです。
- 手持ちのスマートフォンがeSIM対応か、SIMロックが解除されているかを確認する
- 旅程に合った日数と容量のプランを選んで購入する
- 届いたQRコードを読み込み、eSIMをインストールする
- 現地に到着したらモバイルデータ通信を切り替えて使い始める
サポート面では、日本語で問い合わせられる窓口があるかを見ておくと安心です。時差のある地域でトラブルが起きた時、母語でやり取りできるかどうかは心理的な負担が大きく変わります。あわせて、問い合わせ方法と返信までの目安が案内されているかも確認しておきましょう。
設定手順が公式サイトで公開されているかどうかも、地味ながら効いてくるポイントです。iPhoneとAndroidでは操作する画面が異なるため、自分の端末に合った手順が用意されていれば、eSIMが初めてでも迷わず進められます。
なお、多くの旅行者向けeSIMはデータ通信専用で、現地の電話番号は付きません。渡航前の本人確認手続きが不要で手軽に使える一方、音声通話やSMSは利用できない点は理解しておく必要があります。通話が必要な場面でも、通話アプリを使えば問題なく対応できるケースがほとんどです。
目的別に見るアメリカeSIMの選び方

ここまでの5つの基準を、渡航の目的別に当てはめてみましょう。優先順位は目的によって変わります。
| 渡航の目的 | 優先したい基準 | 選び方の目安 |
|---|---|---|
| 都市部の短期観光 | 料金・期間 | 回線による差が出にくいため、旅程に合う日数で単価の安いものを選ぶ |
| レンタカー・国立公園 | 回線・容量 | 郊外の対応状況を最優先。地図の常時利用を見込んで容量に余裕を |
| 出張・ビジネス | 回線・サポート | 接続の安定性と、困った時に連絡できる窓口の有無を重視 |
| 長期滞在・留学 | 期間・料金 | 日数の長いプランで1日あたりの単価を下げる。延長可否も確認 |
同じアメリカ旅行でも、都市部を歩き回る旅と、車で広い距離を移動する旅とでは、重視すべき項目がまったく違います。ニューヨークやラスベガスの市内観光が中心なら料金と日数で選んで問題ありませんが、グランドキャニオンやヨセミテへ足を延ばすなら、回線の対応エリアを最優先にすべきです。
逆にいえば、自分の旅程さえはっきりしていれば、見るべき基準は5つのうち2つ程度に絞り込めます。すべての項目を横並びで比べようとすると情報量に押し流されてしまいますが、優先順位をつけてしまえば判断はぐっと速くなります。まずは自分の旅がどのタイプに近いかを決めるところから始めてみてください。
Cross eSIMでアメリカ旅行をもっとスマートに
ここまでアメリカ向けeSIMを比較してきましたが、海外旅行や海外出張で使いやすいサービスを探しているなら、Cross eSIMがおすすめです。
Cross eSIMは、WEBから簡単に申し込み・購入ができる海外向けeSIMサービスです。物理SIMの受け取り不要で、購入後はQRコードを読み込むだけで設定できるため、初めてeSIMを利用する方でもスムーズに利用を開始できます。
アメリカ向けプランは動画視聴やテザリングにも対応しやすい無制限プランを用意。ニューヨーク・ロサンゼルス・ラスベガス・ハワイなど、さまざまな渡航スタイルに合わせて選びやすいのも特徴です。
また、日本出発前に設定を済ませておけば、現地到着後すぐにインターネットへ接続可能。地図アプリや配車アプリ、翻訳アプリなどもスムーズに利用でき、空港到着直後から安心して行動できます。
「海外でWi-Fiルーターを持ち歩きたくない」「SIMカード交換が面倒」「設定をできるだけ簡単に済ませたい」という方は、ぜひCross eSIMのアメリカ向けeSIMプランをチェックしてみてください。



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