この記事では、海外eSIMの基本的な仕組みや種類、メリット・デメリット、使い方、利用前に確認したいポイントを解説します。海外WiFiや国際ローミング、海外SIMカードとの違いもあわせて紹介しますのでご参考になれば幸いです。
海外eSIMとは?基本的な仕組みや特徴を解説
海外eSIMは海外でスマートフォンなどを利用するための通信手段の一つです。サービスによって利用できる国・地域やデータ容量、利用期間、音声通話・SMSへの対応などが異なるほか、物理的なSIMカードを使わずに通信サービスを端末へ登録できる特徴があります。
海外eSIMについて主な項目は以下のとおりです。
- そもそもeSIMってどんな仕組み?
- どんなプランがあるの?海外eSIMの種類と特徴
- 海外eSIMのメリットをチェック!海外旅行にも便利
- 知っておきたい!海外eSIMのデメリットや注意点
- 海外旅行用eSIMの使い方は?購入から利用までの流れ
- 海外旅行で失敗しないために!eSIMの購入・利用前に確認したいポイント
海外旅行のeSIMってどんな仕組み?
eSIMは、物理的なSIMカードを使わず、端末に通信サービスの情報を登録して利用できるSIMです。対応するスマートフォンなどで利用でき、海外でも渡航先に対応した通信サービスを登録することでモバイル通信を利用できます。
eSIMについて主な項目は以下のとおりです。
- 海外eSIMとは:海外で利用できるモバイル通信サービスをeSIMとして端末に登録して使うもの
- 海外eSIMがつながる仕組み: eSIMを端末に登録して現地回線に接続する仕組み
具体的に「海外eSIM」って何のこと?
海外eSIMは海外の国や地域で利用できるモバイル通信サービスを、eSIMとして提供するものです。物理的なSIMカードを端末に挿入する必要がなく、購入したeSIMの情報を対応するスマートフォンなどに登録して利用します。
プランには、利用できる国・地域や期間、データ容量などが設定されており、サービスによって提供内容が異なります。
海外旅行中にネットにつながる海外eSIMの仕組み
海外eSIMは購入したeSIMの情報を対応端末に登録し、渡航先で対象となるモバイル回線に接続して通信します。eSIMのプロファイルを端末に登録したうえで、渡航先で対象の回線を有効にすると、端末が現地のネットワークに接続できるようになります。
オンラインで購入から設定まで完了できるサービスが多く、現地の店舗でSIMカードを購入して差し替える必要がない点が特徴です。
海外旅行用eSIMの主な種類と特徴
海外eSIMは利用できる国や地域、通信できるサービスなどによって特徴が異なります。1か国のみで利用できるものから複数国に対応するもの、データ通信を中心に提供するものなど、さまざまなタイプがあります。
海外eSIMの主な種類と特徴は以下のとおりです。
- 国・地域限定型: 指定された1つの国や地域で利用できる
- 複数国対応型: 複数の国や地域で利用できるタイプ
- データ通信専用型: インターネット通信を中心に利用するタイプ
1つの国を海外旅行で訪れるなら国地域限定型eSIM
国・地域限定型は、指定された1つの国や地域で利用できる海外eSIMです。対象エリアを限定したプランが多く、1か国のみを訪れる旅行や出張などで利用されています。
ただし、対象エリアの外では通信できないため、乗り継ぎ先や隣国への移動を予定している場合は、利用できる国・地域をあらかじめ確認する必要があります。
いくつかの国を巡る海外旅行なら複数国対応型eSIM
複数国対応型は、複数の国や地域で利用できる海外eSIMです。アジアやヨーロッパなど、一定の地域に含まれる複数の国を1つのプランで利用できるため、国境を越えて移動する周遊旅行や出張に向いています。
移動するたびに別のeSIMを購入する必要がない一方、プランによって対象国が異なるため、訪問予定の国が含まれているかを確認することが大切です。
ネット接続中心の海外旅行ならデータ通信専用型eSIM
データ通信専用型は、音声通話やSMSを利用せず、インターネット通信を提供する海外eSIMです。地図やWebサイトの閲覧、SNS、メッセージアプリなど、データ通信を利用するサービスを中心に使えます。
電話番号を使った音声通話やSMSには対応しない場合がありますが、インターネット回線を利用する通話アプリなどを使えば、通話やメッセージのやり取りが可能です。

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海外旅行でeSIMを使うメリット
海外eSIMは物理的なSIMカードを使わずに通信環境を用意できるため、海外での通信準備をスムーズに進められます。端末への設定や複数回線の利用にも対応しており、渡航先での通信を手軽に利用できる点が特徴です。
海外eSIMの主なメリットは以下のとおりです。
- SIMカードの差し替えが不要: 物理SIMを交換せず、海外eSIMを端末に登録して利用できる
- 海外旅行前に準備できる: 渡航前に購入・設定を済ませ、現地到着後から通信を利用できる
- スマホ1台で複数回線を使える: 日本の回線を維持しながら、海外eSIMをデータ通信に利用できる
海外旅行前後に物理SIMの差し替えがいらない
海外eSIMは端末に回線情報をデータで登録するため、物理的なSIMカードを取り出したり交換したりする必要がありません。SIMカードの交換に使う専用ピンを持ち歩く必要がなく、小さなカードを紛失・破損するリスクも抑えられます。
日本で利用しているSIMカードをそのまま残しておけるため、帰国後にSIMカードを入れ直す作業も不要です。
海外旅行前にeSIMを購入・設定しておける
海外eSIMは渡航前に購入や端末への設定を済ませておける点も特徴です。自宅などであらかじめeSIMを登録しておけば、現地到着後は必要な通信設定を切り替えて利用を開始できます。
現地の店舗や窓口を探したり、営業時間に合わせて手続きをしたりする必要がないため、到着後の通信環境をスムーズに整えられます。
海外旅行中も日本のSIM回線を残しながら使える
eSIM対応端末のデュアルSIM機能を利用すれば、既存のSIMと海外eSIMを1台のスマートフォンに登録できます。日本の回線を音声通話やSMS用として維持しながら、海外eSIMをデータ通信に利用することもできます。
日本の電話番号宛てのSMSを受信できる場合もあるため、サービスの認証などに利用できるケースがあります。
海外旅行でeSIMを使う際のデメリットや注意点
海外eSIMは物理的なSIMカードを使わずに利用できる一方、端末の対応状況や通信設定などを確認する必要があります。利用前に、海外eSIMを利用するための条件や注意点を把握しておきましょう。
海外eSIMの主なデメリットや注意点は以下のとおりです。
- eSIM対応端末が必要: eSIMに対応したスマートフォンやタブレットが必要
- 端末によって利用できるeSIMが異なる: SIMロックや通信方式、周波数帯などの確認が必要
- 設定を間違えると通信できない場合がある: 回線やモバイルデータ通信などの設定が必要
eSIM対応のスマートフォンが必要
eSIMを利用するには、eSIMに対応したスマートフォンやタブレットが必要です。eSIMは端末に内蔵されたチップに回線情報を登録して利用するため、物理SIMのみ対応する端末では利用できません。
発売時期の古いモデルや一部の廉価モデルにはeSIMに対応していないものもあり、端末購入後に機能を追加することもできない構造です。手持ちの端末が非対応の場合は、対応端末への変更や物理SIMなど別の通信手段を検討する必要があります。
スマホ端末によって利用できるeSIMサービスが異なる
eSIM対応端末でも、端末の状態や仕様によって利用できるeSIMサービスが異なります。SIMロックがかかっている端末では、ほかの通信事業者が提供するeSIMを利用できない場合があるため、事前に解除状況を確認する必要があります。
中古端末ではSIMロックの状態に加え、対応する通信方式や周波数帯も確認しておくと安心です。端末が現地の通信方式や周波数帯に対応していない場合は、eSIMを端末に登録できても、現地のモバイルネットワークに接続できないことがあります。
設定を間違えると海外旅行で通信できないことも
eSIMは、購入後に端末へ回線情報を登録し、通信回線やモバイルデータ通信などを自分で設定して利用します。そのため、設定する回線を間違えたり、必要な設定を変更しなかったりすると、現地で通信できないことがあります。
また、eSIMを端末から削除すると、同じeSIMを再び利用するために再発行が必要になる場合もあります。設定方法や注意事項はサービスごとに異なるため、購入時に案内される手順を確認しながら設定することが大切です。

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海外旅行でのeSIMの使い方!購入から利用までの流れ
海外eSIMは渡航前にプランを購入して端末に設定し、現地到着後に通信回線を切り替えることで利用できます。
海外eSIMの主な使い方は以下のとおりです。
- 渡航前にeSIMを購入:渡航先や利用期間、データ容量などを確認して購入する
- スマホにeSIMを設定:QRコードやアクティベーションコードを使って端末に登録する
- 現地到着後に通信回線を切り替える:海外eSIMをモバイルデータ通信に設定して利用する
渡航先や容量などを確認してeSIMを購入
海外eSIMは渡航先や利用期間、データ容量などを確認したうえで、事業者のWebサイトや専用アプリから購入します。プランを選択して決済まで済ませると、eSIMを端末に登録するためのQRコードやアクティベーションコードなどが発行されます。
これらの情報は次の設定作業で使用するため、メールやアプリなどから確認できる状態にしておきます。
スマホにeSIMを設定する
購入した海外eSIMはスマートフォンの通信設定から端末に登録します。発行されたQRコードを読み取る方法のほか、アクティベーションコードを入力して登録する方法もあります。
eSIMの登録にはインターネット接続が必要になる場合があるため、渡航前にWi-Fiなどへ接続できる環境で設定しておくとスムーズです。
現地到着後に通信回線を切り替える
現地に到着したら、スマートフォンのモバイルデータ通信に使用する回線を海外eSIMへ切り替えます。設定画面から登録した海外eSIMを選択し、必要な通信設定を有効にすると、対応する現地ネットワークへ接続して通信できるようになります。
接続できない場合は、機内モードのオン・オフや端末の再起動を試すほか、eSIM事業者が案内する設定も確認します。
海外旅行でeSIMを使う際に確認したいポイント
海外eSIMを利用する際は、端末の対応状況や利用できるエリア、通信設定などを確認することが大切です。サービスによって利用条件が異なるため、事前に確認しておきましょう。
海外eSIMを利用するときの主な注意点は以下のとおりです。
- 端末の対応状況: eSIM対応機種か確認する
- 対応国・地域: 渡航先が対象エリアか確認する
- 主回線とデータ回線: データ通信に使う回線を確認する
- データローミング: 回線ごとの設定を確認する
- 利用期間とデータ容量: 利用期間や容量の条件を確認する
スマホがeSIMに対応しているかチェック
eSIMを利用するには、使用するスマートフォンがeSIMに対応している必要があります。端末の設定画面でEIDを確認できる機種もありますが、対応状況は端末のメーカーや機種、販売地域などによって異なります。
利用予定のeSIMサービスが公開している対応端末もあわせて確認しましょう。
旅行先でeSIMが使えるかチェック
海外eSIMはプランごとに利用できる国や地域が定められているため、渡航先が対象エリアに含まれているかを確認する必要があります。複数の国を訪れる場合は、滞在する国だけでなく、乗り継ぎや周遊で立ち寄る国も対象に含まれているか確認しましょう。
複数国に対応したプランであれば、国をまたいで移動する場合も同じeSIMを継続して利用できます。
主回線とデータ回線のeSIM設定を確認
海外eSIMを利用するときは、モバイルデータ通信に使用する回線を確認することが大切です。2回線を登録している場合、設定画面で海外eSIMをデータ通信の回線に指定し、日本の回線が選択されていないか確認します。
日本の回線がデータ通信に設定されたままだと、契約内容によっては海外ローミングによる通信料金が発生する場合があります。
データローミングの設定に注意する
海外eSIMでは、データローミングの設定が必要になる場合があります。利用するeSIMサービスの案内を確認し、海外eSIM側でデータローミングをオンにする必要があるか確認します。
一方、日本の主回線は、意図しない海外通信を防ぐため、必要に応じてデータローミングをオフにします。設定を誤ると、日本の回線で海外通信が発生し、契約している料金プランによっては追加料金がかかる場合があります。
eSIMの利用期間とデータ容量をチェック
海外eSIMはサービスによって利用期間の起算日やデータ容量を使い切ったあとの扱いが異なります。利用期間は購入時から始まるものや、eSIMの開通後、現地のネットワークに接続した時点から始まるものなどがあるため、購入前に確認が必要です。
また、データ容量を使い切った場合は、通信速度が制限されるものや通信が停止するもの、追加容量を購入できるものなどがあります。

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海外旅行用eSIMと他の通信手段の違い
海外で利用できる通信手段には、海外eSIMのほかにも海外WiFiや国際ローミング、海外SIMカードなどがあります。それぞれ通信方法や必要な機器、料金などが異なるため、特徴を比較して確認しましょう。
海外eSIMとほかの通信手段の主な違いは以下のとおりです。
- 海外eSIMとレンタルWiFiの違い:通信機器を持ち歩く必要があるかどうか
- 海外eSIMとキャリアの国際ローミングの違い:利用する通信回線や料金、利用方法などが異なる
- 海外eSIMと物理SIMカードの違い:物理的なSIMカードを差し替える必要があるかどうか
WiFiレンタルと海外旅行用eSIMとの違い
海外eSIMとレンタルWiFiは、インターネットに接続する方法と、通信機器を持ち歩く必要があるかどうかが異なります。海外WiFiは専用のWiFiルーターを持ち歩いて通信するため、出発前後の受け取りや返却に加えて、ルーター本体や充電器などを持ち運ぶ必要があります。
一方、海外eSIMはスマートフォンに通信情報を登録して利用するため、専用の通信機器を持ち歩く必要がありません。
キャリア国際ローミングと海外旅行用eSIMとの違い
海外eSIMと国際ローミングは、海外で利用する通信回線をどのように用意するかが異なります。国際ローミングは、契約中の携帯電話会社の回線を海外でも利用する仕組みで、新たにSIMを用意することなく日本の電話番号を維持できます。
一方、海外eSIMは渡航先で利用できる別の通信サービスを端末に追加して使います。料金や利用できるデータ容量、電話番号の扱いなどもサービスによって異なるため、それぞれの契約内容を確認する必要があります。
物理SIMカードと海外旅行用eSIMとの違い
海外eSIMと物理SIMカードは、端末に通信回線を登録する方法が異なります。海外SIMカードは物理的なSIMカードを端末に挿入して利用するため、日本で使用しているSIMカードを取り外して保管する必要があります。
現地でSIMカードを購入する場合は、販売店や空港などで購入や開通の手続きを行うケースもあります。一方、海外eSIMは端末に通信情報を登録して利用するため、物理的なSIMカードを差し替える必要がありません。


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